うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

クリクリにならなかったライブ

昨日はクリさん主宰のライブでした。

(クリさん手描きの脱力系チラシ)

クリさんのお友だちが来る「譜ぅて何」というライブで、

ゲストは長崎出身で京都在住のシンガーソングライター、

長野友美さんでした。

アイリッシュミュージックが聴けると聞いて、

楽しみに出かけました。

うめはらさん! と呼ばれて客席の奥を見たら、

Buddyの中村さん、同じテーブルに原さんご夫妻が

おられました。

 

クリさんのおしゃべりが始まります。

西院の音楽イベントでばったり出会った、

のこぎり奏者サキタハヂメさんの女性弟子の方に、

誘われて聴いたのが長野友美さんだったそうです。

このとき長野さんはボクシングジムのリング上で演奏されてたとか。

いつもに増してクリさんのMCが長いと思ったら、

亀楽の丸井さん待ちだったのですね。

ライブは10分ほど遅れて始まりました。

 

クリさんソロ

クリさん怒涛の新曲ラッシュでした。

クリさん、3か月検診をパスされて、

これから音楽活動を続けていけるそうです。

良かった良かった。

 

ぼくは前回ギネスビールを頼んでほとんど残したので、

今回はサッポロラガービール

原さんの奥さんがお酌してくれはった!

めっちゃ泡!

 

クリさんの話では、

五条壬生川の路地にめっぽう狭い中古レコード屋があって、

そこで「深夜食堂」の主題歌で有名な鈴木常吉のライブが

あったそうです。

帰ってから調べました。

エンゲルスガール」って店でした。

hankei500.kyoto-np.jp

 

その鈴木常吉の「水の中の女」(?)って歌が良かったです。

www.youtube.com

鈴木常吉、65歳で亡くなったのですねえ。

クリさん、長生きしてください。

クリさんソロ最後は「眠れぬ水夫」。

お気に入りです。

以前、うめなかでも演奏させていただきました。

(指が痛くてあまりできません)

 

長野友美さんソロ

長野友美さん、もうめっちゃくっちゃ良かったです。

1曲目はオリジナル曲でしょうか。

アイリッシュミュージックではないです。

ギター、そんなに難しいことしたはらへんのに、

コードの選び方が変わってて、変則的な和音が響いて、

そこに透明な歌声がのっかります。

不思議な歌詞です。

声は山本潤子ジョニ・ミッチェルを足して2で割ったみたい。

そこに大貫妙子カーラ・ボノフも足してええかしら。

差し出がましくない素直な素朴な歌唱なのに力強いです。

 

夫がクリちゃんなんです

とおっしゃってて、たまたま来れなかったけど、

来てたらクリクリライブになってましたって。

ギネスを飲んだあと、麦焼酎で喉を湿しつつ演奏されました。

相当いける口のようで……

 

2曲目の「散歩散歩」がこれ。

www.youtube.com

 

いいですよねえ。

これも不思議な印象の歌。

ブルースっぽいけど、沈み込みすぎない宙ぶらりんな気持ちにさせます。

ギターも歌も安定してて心地いいです。

3曲目のタイトルは聞き取れなかったけど、これもよかったです。

有名な曲のカバーよりオリジナルが聴きたいと思える人は少ないです。

 

4曲目は「ぬけがら」。

知らないうちに脱げちゃった

きれいなぬけがらを

まだ自分だと思ってた

まだ自分だと思ってた

この歌詞、キュッとつかまれますねえ。

このサイトで聴けます。

naganotomomissw.info

 

長野さんはギターを弾いて自分で作曲してうたい出して、

来年で20周年だそうです。

アイリッシュミュージックを始めたのも20年くらい前から。

 

5曲目はスコットランドの国民的詩人ロバート・バーンズが作った歌。

長野さんのよく伸びる声に合った美しい歌でした。

(不倫の歌らしい)

昔よく聴いたカパーケリー(Capercaillie)もうたってそう。

naganotomomissw.info

 

長野さんはケルトミュージックに限らず

ヨーロッパ各地のトラッドソングをうたってられます。

日本有数のボタン・アコーディオン奏者でトラッドソングの大御所、

吉田文夫さん(故人)とも親交があったんですって。

ヨーロッパ・トラッドの草分けのバンド

「シ・フォーク」と共演されてるんですね。

日本でこのゲール語の歌をうたう人は

ひとりもいないんじゃないかと思ってたら、

吉田文夫さんが「ぼくもうたえるよ」とおっしゃって

感激したという思い出のある歌が6曲目でした。

最後はスプーンのカスタネットを使って、

わらべ歌みたいなかわいい民謡で締められました。

 

クリさん&長野さん

ふたりとも練習してなくてもさっと合わせられるのはすごいですね。

いつも感心します。

長野さんはケルトの笛で参加。

C管(?)とおっしゃってました。

アイルランド民謡「故郷の空」ではクリさんが、

クリさんオリジナル「震え取れへん」では長野さんが、

ハモをつけてられました。

最後の曲はカーラ・ボノフの「Water is wide」。

長野さんはドロップDにしてギターを弾いてられました。

オートハープの高い音と混ざってきれいです。

アンコールはアイリッシュの子守歌「やだ」でした。

 

思わず長い感想文になってしまいました。

(最後は駆け足で紹介)

以上、今回も大満足なクリさんの「譜ぅて何」でした。