うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

どっちが好き?

上原ひろみを「情熱大陸」でだったか、

初めてテレビで見て、

すぐにファーストアルバムを買ったんです。

ものすごい音楽への情熱を感じて。

 圧倒されるというのは、この人のピアノ演奏のためにあるような言葉で、

自由で楽しい、かっこいい音楽です。

そんな上原ひろみのパワーが爆発してるような演奏を、

このレキシのライブで見ることができました。

レキシはウィキペディアによると、

池田貴史(いけだ たかふみ)が、造詣が深い

日本史をコンセプトとして立ち上げたソロプロジェクトで、

その名の通り日本の歴史を主題とした楽曲を扱う

「歴史縛りファンクネスバンド」

とのことです。

ぼくは何年か前にFMで流れてるのを聴いて、

 面白いなあと感心してCDを手に入れたんですけど。

www.youtube.com

このライブ、楽しそうですね。

5分過ぎた頃から見てください。

かっこいいギターソロに手招きされたかのように、

ステージ下手から上原ひろみ

100メートル走みたいな勢いで飛び出してきて、

いきなりものすごいテンションでピアノを連打します。

それまでの音楽が様相を変える瞬間、

色が変わる瞬間が見えるようです。

 

上原ひろみがレキシとコラボするときは、

「オシャレキシ」という”レキシネーム”を名乗るようです。

いろんなアーティストが、この”レキシネーム”を持っていて、

たとえば木村カエラが「かえらの清盛」。

笑えますよね。

で、レキシはオシャレキシ(上原ひろみ)との対談で、

こんなことを言ってます。

俺のライブの途中でひろみちゃんがステージに入ってきて、

ピアノを奪い、アレンジがお洒落になって、

バンドメンバーも乗っ取られるという感じで。

という状況はここでも再現されています。

それに対して、上原ひろみのコメント。

その曲が今日どうなるかわからないというところに

音楽的な興奮があるわけで、

私がいつもピアノでやっていることを、

しゃべりや歌で池ちゃんはやっているんですよね。

それで、わあ、すごい! と思ったんです。

このデキる者同士の阿吽の呼吸というか、

ツーカーな雰囲気が、見ていて胸がすく思いがします。

 

縄文土器弥生土器、どっちが好き~~♪

とレキシがうたいかけますね。

縄文土器弥生土器、全然ちがうけど、

どっちがいいではなくて、どっちが好きっていうスタンス。

レキシのファンクなロックに、上原ひろみのジャズピアノ、

どっちが好き? って問いかけたその答えが、

このインプロビゼーション、即興的音楽なんでしょうねえ。

一昨日書いた「守破離」の日記で書いた「正反合」を

ちょっと思い出しました。