うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

ピアノ職人が製作したあの機械について

いま仕事でギロチンのことを調べてるんです。

ギロチンって発明した人の名前かと思ったら、

そうじゃなくて、これを処刑法に採用するよう提案した

お医者さん、ギヨタン博士から来てるんですって。

 

ギロチン以前は斧で首を切るのが一般的だったけれど、

首切り人の技量によっては失敗が多くて、

死刑囚には残虐な刑となっていました。

 

そこで”落とし斧”という中世からあった方法が、

苦痛が少なく、かつ死の平等を実現する、

”人間味”ある処刑法として提案されたのだとか。

これが廃止されたのは1981年といいますから、

比較的最近まで続いてたんですねえ。

 

ギロチン法案は1789年に提議されました。

フランス革命の始まった年ですね。

恐怖政治で多くの政敵をギロチンに送り、

自らもその犠牲になったロベスピエールは、

このとき死刑反対論を述べていたそうですから、

運命ってわからないもんです。

 

ギロチンもしかし、最初からあんなに効率よく

仕事をする機械ではなかったようです。

これを製作したのは、ドイツ人のピアノ製作者

ウィキペディアにはハープシコード製作者とあります)

ビアス・シュミットという人でした。

最初、羊の首で実験したら問題なかったのですが、

人間の死体ではうまく切断できなくて、

あの傾斜のある刃が発明されたようです。

 

ふだんは家庭で音楽を楽しむピアノ職人が、

どんな思いでギロチンを製作したかまでは、

書かれていませんでした。

 

参考:「図説死刑物語 起源と歴史と犠牲者」(原書房

 

そうそう、今夜はうめなかライブでした!

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