いま仕事でギロチンのことを調べてるんです。
ギロチンって発明した人の名前かと思ったら、
そうじゃなくて、これを処刑法に採用するよう提案した
お医者さん、ギヨタン博士から来てるんですって。
ギロチン以前は斧で首を切るのが一般的だったけれど、
首切り人の技量によっては失敗が多くて、
死刑囚には残虐な刑となっていました。
そこで”落とし斧”という中世からあった方法が、
苦痛が少なく、かつ死の平等を実現する、
”人間味”ある処刑法として提案されたのだとか。
これが廃止されたのは1981年といいますから、
比較的最近まで続いてたんですねえ。
ギロチン法案は1789年に提議されました。
フランス革命の始まった年ですね。
恐怖政治で多くの政敵をギロチンに送り、
自らもその犠牲になったロベスピエールは、
このとき死刑反対論を述べていたそうですから、
運命ってわからないもんです。
ギロチンもしかし、最初からあんなに効率よく
仕事をする機械ではなかったようです。
これを製作したのは、ドイツ人のピアノ製作者
トビアス・シュミットという人でした。
最初、羊の首で実験したら問題なかったのですが、
人間の死体ではうまく切断できなくて、
あの傾斜のある刃が発明されたようです。
ふだんは家庭で音楽を楽しむピアノ職人が、
どんな思いでギロチンを製作したかまでは、
書かれていませんでした。
参考:「図説死刑物語 起源と歴史と犠牲者」(原書房)
そうそう、今夜はうめなかライブでした!