日本の企業のほとんどが中小企業なんですね。
だから労働者のほとんどが中小企業の社員だと、
テレビで言ってました。
日本の経済を支える中小企業は守り育てないといけない
と聞いて、反対する人はほとんどいないんじゃないでしょうか。
こないだギターの試し弾きをした話を書きました。
そのときに店員さんに訊いてみたんです。
キャッシュレス決済でポイント還元、やってますか?
実はワタナベ楽器のサイトで見たんです。
キャッシュレスでお支払いのお客様に
5%還元
2020年6月まで
5%は大きいですよね。
ところが、十字屋(いまはJEUGIA)ではできないとのこと。
経産省のホームページで調べてみました。
2019年10月1日の消費税率引上げに伴う需要平準化対策として、
キャッシュレス対応による生産性向上や消費者の利便性向上の観点も含め、
一定期間に限り、中小・小規模事業者による
キャッシュレス手段を使ったポイント還元等を支援する事業です。
しかし、中小企業・個人事業者ならだれもが参加できるわけじゃなくて、
条件があるそうです。
調べてみると、小売店の場合で、
資本金が5000万円以下もしくは
常時使用する従業員の数が 50人以下だそう。
一般の消費者の目からしたら、
十字屋(いまはJEUGIA)もワタナベ楽器も同じ小売店なのに、
同じ値段のギターが5%も違うってことです。
話は変わるようで変わらないのですが、小西美術工藝社の社長で、
デービッド・アトキンソンという人は、
日本の労働者の給料が低いのは企業の規模が小さいから。
中小企業同士をくっつけて大きくしていかないと
給料は低いままという話をしていました。
日経ビジネスによると、論旨は以下の通り。
一般的に、中小企業は大企業に比べると賃金が低く、賃上げも難しい。
かといって業務効率を高めようにも、
小規模な組織ではIT活用や柔軟な働き方に割ける資金的な余裕にも乏しい。
生産性の低い中小企業の退出を促し、
本当に競争力のある企業に経済活動を集約して初めて、
国全体の生産性は高まる。
個人消費を増やすには毎年5%程度の最低賃金引き上げが望ましく、
対応できない企業は統廃合されてよい――。
この伝でいくと、小さな企業を優遇するポイント還元は、
中小企業を集約化するには真逆の政策になるということですね。
はてさて、ぼくにはなにが正しいのかはよくわからないですが、
ギターをキャッシュレスで買われる方は
今月中がお得ってことだけは確かなようです。