うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

災難続きの朗読劇

漫画家・楳図かずおさん死去 

88歳

と訃報がありましたね。

ぼく、小学生の時、少女フレンドの「へび女」を

四条河原町の本屋さんで立ち読みしていて、

目の前が真っ暗になって座り込んだ経験があります。

人生初の貧血・立ちくらみでした。

大人になって「わたしは真悟」全巻買いました。

享年88歳、いままでよう生きてくれはりました。

ありがとうございました。

 

さて、向日市民音楽祭の前日に文化的な催しが

国際日本文化研究センター日文研)であって、

近所なので行ってきました。

 

源氏物語朗読劇

紫式部といふものありけり

 

午後2時開演だったんですけど、

まさに土砂降りの時間帯でした。

いくら近所とはいえ、雨で行くのを

ためらった人は多かったと思います。

それでも会場は6割くらいの入りでした。

立派なホールですねえ。

ここでライブをやれたらいいなあと思いました。

(貸出はしてないみたい)

 

今回の演目は、日文研の第2代所長、

河合隼雄氏の著書『紫マンダラ』を劇化したもの。

源氏物語』に登場する女性たちは

すべて紫式部の分身であり代弁者である、

と著者は考えています。

紫式部の内面にある多様性を

いろんな女性たちに演じさせて、

マンダラのような構造で関係づけているのが

源氏物語』だというのです。

それで『紫マンダラ』なんですね。

著者はマンダラ研究の第一人者だとか。

 

舞台に登場するのは、紫の上、光源氏

六条御息所紫式部語り部の5人。

いにしえの言葉が京ことばに翻訳されるのが新鮮でした。

「亡くなられる」は「のうなりはる」で、

ああ、懐かしい言い方だなあと思いました。

 

みなさん、しっかり朗読されてたのに、

午後3時ちょうどに全館放送がホールにも流れて、

せっかくの朗読劇が台無しになりました。

舞台の声が完全に打ち消されて。

あと、写真撮影は禁じられてるのに、

ストロボを焚いて撮る人や、

携帯の呼び出し音が鳴り続ける人がいて、

興覚めでした。

演者も悔しかったと思います。

悪天候と言い、災難続きでお気の毒でした。

 

外に出たら雨はやんでいます。

ふだん流れていない排水溝は激流でした。