昨日の夜は暑くて。
寝苦しい丑三つ時ごろのこと。
テレビを見ようと思ったのです。
自室にテレビがないので、
母の部屋にあるのを借りようと3階に上がりました。
(母は亡くなってますし、家も3階建てじゃない)
母は暗がりのなかで、広めのベッドに横になっていました。
この時点で夢だと気づくべきなのですが、
夢の中ではそうはいきません。
2階に降りると母がいたので、
いや、母は3階で寝ていたはずと思い、
2階の母の手を引いて3階に連れて行きました。
ドアを開けると、そこは人がいっぱいで、
そのなかに母もいました。
宗教家だった母は妖しい気に敏感です。
呪文のようなお経を、
3階の自分に向かって唱え始めました。
同じ部屋には叔母もいて、
あれ、久しぶり~などと言いながら、
ぼくの背中をさすります。
さすられている背中から、
なんだかみるみる気分が悪くなっていきます。
同時に寒くなります。
いま何月?
とぼくは自分で口にしました。
答えがなかなか出てきません。
ようやく、
7月、7月……
と声に出せたときに、窓の外は猛吹雪でした。
これは容易なことではない
ぼくは母の手を引いて2階へ戻り、
あまりの寒さに目が覚めました。
半そでシャツ1枚で寝ていたので、
パジャマの上着を着てようやく人心地がつきました。
ふと手のひらを見たら、
母の爪の食いこんだ跡が残っていました。
Grant Wood_Shriner’s Quartet (1939)_2838x1881
本日は淀でライブがあります。