先日、この日記に、
学生服のプラスチックカラーでピックをつくった
っていうコメントをいただきました。
それで探してみたんです。
学生服姿の自分。
出てきたわーーー!
その詰襟には、
白い縁取りがありました~♪
そう、白のプラスチックカラーでした。
これ、冬は冷たくてねえ。
この「プラスチックカラー」って、
ネットニュースによるとほぼ絶滅してるんですね。
学生服そのものはいまでも見かけますから、
衿だけが変わっていたんです。
それは脱プラの影響なんかではないみたい。
いまの詰襟は大半が「ラウンドカラー」というのになってるんです。
ぼくは見たことないんですけど、
襟の上部に白いテープを挟んで、トリミングを施すことで、
従来のプラスチックカラーを付けているように見せる
つくりとなっているんだとか。
プラスチックカラーは汚れたら付け替え可能なのに対して、
ラウンドカラーは白いテープ部分が破損すると
襟自体の交換になるらしいです。
プラスチックのカラーは、それを唯一生産していた
岡山県の大手学生服メーカーが2021年で廃番にしたんです。
逆にラウンドカラーは1980年前後に誕生してから
右肩上がりで普及してきました。
なんでって襟元の着用感がとても良いので、
いまはほぼ全国で100%、ラウンドカラーになってるんですって。
といってもいまの学生服は詰襟そのものが減って、
ブレザーが主流なんですよねえ。
うちの息子たちも詰襟服は持ってませんでした。
実はプラスチックカラーが生まれる前、
つまり戦後戦前の学生は、
詰襟学生服の中に縦襟シャツを着ていたそうです。
でも、お金がなくてシャツを購入できない生徒もいたので、
それならばシャツを着ているように見せればいいってことで
プラスチックカラーが発明されたんだといいます。
襟から白いものを出しておけばそれでOKという発想ですね。
この話を読んだときに思い出したのが、
アメリカのコメディなんかでよく見た、
タキシードの下に着る胸元だけのシャツです。
乱闘とかして着衣がはだけて、これがバレてしまうのって、
ボードビル芸人の鉄板ギャグでした。
これをディッキーっていうんですね。
ウィキペディアによると、
もともとはシャツの洗濯などが手軽にできなかった時代の発明である。
ディッキーが発明されたことで、正礼装のシャツの前部分を
付け襟と同様に分離して、洗濯や糊付けをより簡単にできるようになった。
とあります。
セルロイド製のディッキーもあって、
これがヒントになって詰襟のプラスチックカラーが
生まれたんじゃないかとぼくは想像してるんです。
どうでしょうか。