うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

直美はまだか! 初の南座観劇記

昨日は祝日やったんですね。

近頃連休の多いこと。

南座へ行ってきました。

藤山寛美三十三回忌追善喜劇特別公演

夫婦で観劇してきました。

改装(2018年)後の南座に行ったのは初めてです。

この夏まで朝ドラの再放送「芋たこなんきん」を見ていて、

藤山直美、いっぺん生の芝居を観てみたいと思ったんです。

 

お値段は4000円。

ファミマで発券したチケットです。

三等席なんです。

一等席は13000円、二等席は8000円、

特別席は14000円ということで、迷わず三等席。

嫁はんと二人分かかりますし、南座は初めてで、

とりあえずビギナーなんだしということで。

三等席は3階席でした。

 

3階でちゃんと見えるやろかと不安でしたけど、

意外に大丈夫。

傾斜が急なので、前の人の頭が気になりません。

家で65型の液晶テレビを見てるよりは大きく感じます。

(うちのテレビ、40型ですけどね)

ただシートが小さい。

ぼくみたいな短足でもこんな感じで余裕がないです。

大柄な人は厳しいかも。

といって一等席が広いかどうかは見てません。

(でもロームシアター京都の4階よりはるかにマシ)

ガイジンのお客さんがいてはって、きついやろなあと同情しました。

ありがたいことにシートにはクッションがあって、

お尻は痛くなかったです。

お客さんは年よりばっかりと思ってたら、

若い女性客の姿も見かけたのは意外でした。

 

午前11時開演。

黒子が幕を引っ張って開けるのは初めて見ました。

客席から自分の姿が見えんように引っ張るんですね。

 

えくぼ

出演:渋谷天外藤山扇治郎、曽我廼家八十吉、曽我廼家玉太呂、高田次郎

 

という演目は1時間で終わり、

これに藤山直美は登場しませんでした。

3週間以上も1日2回公演で、

藤山直美、大変やなあと心配してたんですけど、

杞憂というか、ちゃんと考えられてました。

出ずっぱりではないんです。

 

実はプログラムも見ず、事前情報なしに行ったので、

藤山直美、まだやろか、まだやろかと思いつつ観ていました。

「えくぼ」は1幕もので、会話劇ですから、変化に乏しいんです。

テレビで見る吉本新喜劇と同じくらいの尺なんですね。

よほど演者が巧みでないと1時間もたない演目だと感じました。

 

12時から休憩が半時間。

これも知りませんでした(想像したらわかりそうだけど)。

まわりの皆さん、お弁当を食べられます。

ぼくらはランチタイムがあると知らなかったので、手ぶらでした。

サンドイッチでも買って行けばよかったと後悔しきり。

それで嫁はんが売店まで買いに行きました。

みたらし団子と酒まんじゅう、おいしかったです。

 

午後12時半からは、

藤山寛美偲面影

藤山寛美を偲んで、代表作のさわりが映像で紹介されます。

先ほどの「えくぼ」のシーンも入っていて、

これは、藤山寛美、すごかったなあと感心しました。

数秒の映像だけでも、

ちょっとした表情、セリフの間に、おかしみを感じさせます。

まさに天才だと思いました。

 

そして午後1時から、

はなのお六

出演:藤山直美中村亀鶴澤村宗之助いま寛大、大津嶺子、市村萬次郎

 

始まって10分弱で藤山直美が花道から登場します。

待ってました!

藤山直美、上手!

芸達者です。

これも藤山寛美が主演を務めた演目で、

題名は「はなの六兵衛」だったのを、

女性が主演なので「はなのお六」に改めたそうです。

なんと初代「お六」を演じたのは江利チエミだったんですって。

このお芝居は4幕ほどあって、歌舞伎の要素も入っていて

90分あったけど、楽しめました。

 

最後に藤山直美がひとり登場して挨拶。

これがまた上手で、何度も笑わせてもらい、ほろっとも来て、

やっぱり藤山直美やなあ、お金払うたぶん、

満足させてくれるなあと感心しました。

最後は投げキッスまでして。

藤山直美、今年で64になるそうです。

 

11時から15時前まで、4時間弱、楽しめて

4000円は安かったなあと言いながら帰りました。

観劇するだけなら三等席で十分でしたもん。

南座は便利だし、また行きたいなあと思いました。