「僕なあ、天皇の名前のついた学校行ってたんや
室町小学校、烏丸中学 朱雀高校」
なんの自慢やねん。と鼻で笑ってみましたが、
その小学区に冷泉さんのお宅がありました。
高校で、冷泉さんの娘さんと同級生になった兄は、友達とお宅に
寄せてもらって「お父さんが家系図を見せてくれはってな。やっぱり
凄いわ」とこれは自慢ではなく、驚嘆でした。
私は羨ましくってねえ。
冷泉さんのお宅がこの小学区にあるのは、むべなるかなです。
時は流れ、冷泉さんが時雨文庫を設立され、お宅を一般公開なさると
きいて、友達と出かけました。
お宅の様子は全然覚えてないけど、その時買った絵葉書をふと思い出しました。
確か杜若が書いてある「かるた」の絵葉書やったはず。
絵葉書がしもてある箱の中を見てみると
「二字かるた」のペアになったものがありました。
綺麗に書いたあるわ。
梔子「クチナシ」 胡籙「ころく」 魚袋「ぎょうたい」年魚「アユ」
と調べるのも楽しかったんです。
杜若は読めへんかったけど。
それよりね、この葉書を出してきて驚いたのは
杜若が古代紫ではなく黄色だったこと。
そう言えば、東寺さんの杜若も黄色やわ。
やんごとなきお公家さんの「かるた」は品がよくて、美しい。
大きさはどれくらいでしょう。
そらもちろん手書きやろし、実物がみてみたいと思う下々のおばさんです。