「サウンド・オブ・ミュージック」は何回も観ました。
映画館やビデオで5回以上は観てると思います。
なので、この本を読んでると、その場面がよみがえってきて、
わかるわかるって感じがします。
ちなみに「サウンド・オブ・ミュージック」のお話は、
トラップ一家の実話→マリアの自伝→ドイツでの映画化
→ブロードウェイ・ミュージカル化→ハリウッド映画化
という段階を踏んで世界に広まっていきました。
うめなかでも「サウンド・オブ・ミュージック」から
何曲か演奏しています。
「ドレミの歌」もかつてはよくやってました。
ぼくがMCでよく言うのが、
これはドレミじゃなくてシドレの歌なんです
ってことです。
レコードを聴きながらギターで音を合わせてみると、
歌のキーはC(ドミソ)ではなくB(シドレ)だとわかります。
ただし、映像を見ると、マリーはAでギターを弾いています。
Aが押さえやすいからでしょうか。
だけどキーは2カポのA、つまりBです。
(1音高くチューニングしてあるのか)
だから映画の合唱に合わせて「ドー・レー・ミー」
とうたうのは、絶対音感のある人には拷問に等しい苦痛でしょう。
てな話もMCで話していました。
そこのところ、この本にどう書かれているか興味津々でした。
紹介しましょう。
*ロジャースとは、作曲家リチャード・ロジャースのこと
シャーミアン・カーは、長女リーズルを演じた女優
原曲ではロジャースがハ長調で書いた楽譜が残っており、
舞台版の録音でもメアリー・マーティンはハ長調で歌っている。
映画の子役俳優に配られた楽譜も、ハ長調で書かれている。
ところが映画で聞かれる同曲は、変ロ長調になっているのだ。
ジュリーのために音を下げたとは思えず、
高音が出せない子役がいたなら、吹き替えればよい
(実際に吹き替え用に四人の子供が雇われ、
たとえば「さよなら、ごきげんよう」のクルトの高音部は
シャーミアン・カーの妹ダーリーンが歌った)。
まさに永遠の謎なのだが、映画での「ドレミの歌」が
〈絶対音階の持ち主には聞いていられない曲〉と評される所以である。
ということで、なんでB(変ロ長調)なのかは謎のようです。
だけど、うめなかのMCにも専門家のお墨付きがいたということで、
うれしい限りです。
実は「ドレミの歌」に関して非常に驚いたことがあるんです。
数年前、この歌を練習しようとしたら、
なかせさんがこんな言葉を口にしたのです。
私、この歌きらい、ほんまはうたいとない
どっひゃ~~~~~~!
ちーーっとも知らなかった~~~~~!