うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

平均年齢70歳だから悪い?

昨日、テレビをつけたら、夕方のニュース番組で、

自民党が「子ども庁」の創設を議論する新たな本部の初会合を開く。

という話題を取り上げていました。

驚いたことに番組の中では、

本部長を務める二階俊博幹事長以下の面々の平均年齢が、
70歳を超えているという「問題」に終始していました。


キャスターやコメンテイターたちは、
半笑いの表情で、あざけるように、

こんな人たちに若者のなにがわかるのか
スマホもろくに使えない人たちなのに

など高齢者差別ともとられかねない発言をくり返していました。

 

ぼくはいつも若い人と仕事をしていますが、

さすが! と思う人もいれば、そうでない人もいます。

スマホは使えてもパソコンが苦手な若い人もいます。

細かいところに気配りできる女性もいれば、

自分の非を絶対に認めない若い男性もいます。

仕事ができるできないは年齢や性別と関係ありません。

そんなこと当たり前です。

 

こうした番組では90歳の現役OLとか、

80歳のユーチューバーとか、

それこそ100歳の現役医師を好意的に紹介したりします。

そのときには大げさに年齢に驚きながら、

さすがにその能力に疑問をつけたりせず、

それどころか必要以上に称賛したりします。

勝手なものです。

 

性別や年齢、国籍、文化、価値観など、

さまざまなバックグラウンドを持つ人が活躍できる、

「多様性のある社会」を、彼らはふだんから、

理想とするようなことを口にします。

もしも見た目や性別で差別する人間がいたら、
大声で非難するのです。

つい最近も女性蔑視的発言をした、

高齢で大物の元政治家が袋叩きにあいました。

その流れにあるのでしょうか。

 

昨日の番組では、年齢だけを理由に、

政治家の資格云々を議論していました。

こういうキャスターやコメンテイターたちはいったい、
どんな「多様性のある社会」を心に描いているのでしょう。

彼らには、世論を戦争へと導くこともできる力があるのですから、

それを考えると、うすら寒い気がします。

 

てなことを言ったりすると、

年よりのひがみみたいに思う人もいるんでしょうねえ。