うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

おみくじ雀

昔の日記を読んでいて唐突に思い出しました。
おみくじ雀のことを。

いままでまったく忘れていました。

これを見たのは小学生の頃、

場所は新京極にある神社だったと思います。
天満宮だったかしら?

nishikitenmangu.or.jp

 小学生のぼくにとって新京極通りはワンダーランドでした。
ガラス標本みたいに瓶詰めにされたマムシとか、
オートメーションで次々つくられるロンドン焼きとか、
本物そっくりのモデルガンとか、
あやしいオトナの玩具とか、
目にするものすべてが驚異に満ちていました。

 

小学4年生くらいのときに同級生(亡くなったS君)と放課後、
新京極に遊びに行って少年補導に捕まったことがあります。
そのことが学校でバレて、クラスで反省会をさせられました。

 ガラスケースのなかのウンコの模型が

 本物そっくりだったです

と話したらクラスのみんなに大ウケで、
先生が思わず笑顔になったのを思い出します。

いまでも覚えてます、新聞紙の上にのった、

つくりものの黄色いウンコを。

いまでいえばフィギュアですね。

 

いやいや、そんなことより本題はおみくじ雀。

これ、境内のなかで香具師のおじさんが興行していました。
大きめの鳥かごの中に、ミニチュアの神社がしつらえてあって、
おじさんは猿回しよろしく雀を操って、おみくじを引かせます。

雀はお客さんカップルが多かった)からコインを

(くちばし)受け取り、

ピョコピョコ歩いて小さなさい銭箱に入れます。
そして、神社のひもを嘴で引っ張って鈴を鳴らし、
階段を上って本殿の扉を開き、
そこから白いおみくじを持ちかえって、
お客さんにお辞儀をして渡すのです。
たしかおみくじの封も嘴で切っていたと思います。

 

なんて賢い雀なんだろう。

こんなに複雑な段取りをこなすなんて。
小学生のぼくは目をまんまるにして見つめていたはずです。
お客さんが続く限り、くり返しくり返し見たと思います。

おじさんは子どもを追い払ったりしませんでした。

 

おみくじの中身より雀の一挙一動が面白いんですね。

雀の足には糸がつないであったと思います。
おじさんはずっとしゃべり続けていました。
雀には名前があって、
○○ちゃん、鈴鳴らしてね、おみくじくわえてね
とか。

 

思い出せてよかったです。
いまもどこかで残ってるかな、この見世物。

と思って検索したら、YouTubeにありました!

www.youtube.com

 雀じゃなくてヤマガラ

www.suntory.co.jp

 かつては「おみくじ引き」「釣瓶引き」などをさせて

見世物にしていたことがあります。

現在は野生の鳥を捕獲することは禁止行為です。

とのことです。

動物福祉の観点からいまではNGなんでしょうねえ。