60~70年代、フォークグループってテレビに出ると、
なぜか生演奏をしないのが普通でした。
PP&Mとかブラフォーはテレビでもきっちり
アコースティックの演奏スタイルを見せてくれますよね。
それこそが自らの「音楽」だからじゃないでしょうか。
たとえばPP&Mからギター2本とウッドベースを抜いたら、
それはもうPP&Mじゃないと思います。
ところが、テレビで見る日本のフォークグループは、
いえ、テレビ以前のレコードの段階で、
サウンドはアコースティックのそれじゃなくなって、
歌謡曲みたいなビッグバンドの演奏になってしまうのは
なんでだったんでしょうか。
かっこいいギターソロがトランペットに変わってたりします。
ギターとベースだけでは貧相だ、
そんなもの正式の音楽じゃないっていう、
固定観念がレコード会社にあったんでしょうか。
音楽とはもっと華やかなもの、ということだったんでしょうか。
赤い鳥にしてもはしだのりひことクライマックスにしても、
抜群の演奏力があったにもかかわらず、
(ライブパフォーマンスは鳥肌もんです)
なんで金管楽器やストリングスで飾り立てられないといけないんでしょう。
なんでも素の味がいちばんと思うんですよね。
その頃、ミュージシャンとかバンドマンという言い方はありましたが、
アーティストとは呼ばなかったので、作詞作曲はできても、
音楽をまるごとつくる存在と見られてなかったのか、
バンド側に発言権がまったくなかったのか。
日本のフォークグループもPP&Mのように、
バンド演奏だけのアコースティックサウンドで
レコードをつくってほしかったと思います。
てことで、はしだのりひことクライマックスの「花嫁」。
これもFMかKBSで録音したものだと思います。
音が悪くて伝わらないけど、ドライブ感のあるギターストローク、
攻めてるウッドベース、もちろん前奏のギターソロもすごいです。
サビでは女声が上のハモをつけています。
「ふたりだけの旅」もおまけで入ってます。
(途中で切れます)