うめはらなかせを始めたのは10年以上前でした。
ギター一本の男女フォークデュオって、
知り合いのアマチュアバンド仲間にはいなくて、
さて、どんなふうに自分たちの音楽をつくっていったものかと
暗中模索でした。
アマチュアなんだから、
ふつうにギター伴奏して、
ふつうにハモればいいのかもしれませんけど、
それでは音楽にならない気がして。
かつてはギター一本男女フォークデュオって、
いくつかありました。
高校時代のアメリカ民謡同好会の先輩に、
メチャ&ペチャがおられました。
あと友人の千田君もギター一本男女デュオをやってました。
それがどんな演奏だったか、
まったく記憶になくてお手本にはなりませんでした。
そんなときに思い出したのがKとブルンネンです。
ぼくが高校生のときにこの曲がヒットしました。
1969年のデビューだそうです。
「何故に二人はここに」はフォークというより歌謡曲ですね。
いい歌だとは思いますけれど、
PP&M、ドノバン、ボブ・ディランが好きだというKは、
こういう曲がやりたかったんでしょうか。
山上路夫作詞・鈴木邦彦作曲のこの歌は、
ルックスのいいふたりに与えられたお仕着せのように思えます。
フォークアイドルみたいな扱いは、どうだったんでしょう。
しかし、ぼくはKとブルンネンの、
ギター一本男女フォークデュオとしての実力を、
知ってました。
「何故に二人はここに」に違和感を抱くのもそのせいです。
FM放送で流れた生演奏をカセットに録音していたんです。
それを聴くと、ギターとコーラスのアレンジのすばらしさがわかります。
てことで懐かしのカセット音源シリーズ(いつの間にかシリーズに!)、
早速、聴いていただきましょう。
ひとつめはご存じビートルズの名曲「Something」、
ふたつめはご存じの方は少なかろうドノヴァンの曲です。
(すみません途中で切れてます)
とくに「Something」、こんなギターアレンジ、
ほかでありますでしょうか。
全弦を半音下げてチューニングして低音を強調しています。
ポールが「Yesterday」を1音下げて演奏してるのを真似たんでしょうか。
ギター一本だけに転調と独特のコード進行がよくわかります。
2曲目は「My friend Christo」。
後にドノヴァンのオリジナルも聴きましたが、
断然、Kとブルンネンバージョンがいいです。
Kは後半でディランっぽいうたい方をしてるんですけどね。
てなことで、うめなかでは2曲ともコピーして、
さらに「若者たち」もKとブルンネンバージョンで、
たまーにライブでやってるんですけど、
「あの歌、もっぺん聴きたいです!」
と言われたことは、ただの一度もありません。
なんでやね~~~~~~ん。