雪ですねえ。
♪ わたくしたち京都市民は ♪
とPTA合唱団に入っていた母は、
京都市民の歌を家の中でもうたってました。
京都市民だった母は、晩年、敬老乗車証でしょっちゅう出かけてました。
一度、どか雪が降ったことがあって、
母の乗った市バスが洛西あたりで立ち往生したことがありました。
乗客は全員降りることになって、
母はどなたかの携帯を借りて、うちに電話してきたのです。
ところが、こちらから迎えに行こうにも、
雪で動けません。
坂が上れず、車があちこちで乗り捨てられている状況でした。
バスが上れない道を、ふつうの車が上れるわけないのです。
仕方なく母はかなりの時間をかけて家まで自力でたどり着きました。
こんな雪の日は、あんときはかわいそうやったなと思い出します。
で、敬老乗車証のことなんですが、なかせさんが、
いいねっていうんです。
なかせさんは向日市民なのでもらえません(当たり前)。
しかし、この先、京都市民のぼくが70歳になっても
もらえるかどうかわかりません。
いまでも所得に応じて無料~1万5000円で、
1年分を購入するかたちなんですよね。
https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000232683.html
この敬老乗車証も1975年に3億円だった市の負担金が、
2021年には58億円に増えるそう。
このままだと敬老乗車証制度は続けていけないんじゃないでしょうか。
これだけ外国から観光客が来て、宿泊税も取るのに、
なんで火の車?
って思うんですけど、
京都は学生と高齢者の比率が高く、市税収入が少ない
ということです。
市の厄介者にはなりとうないけど、さびしいことです。
市バスや地下鉄を高齢者のためだけにわざわざ動かすわけじゃなくて、
すでに運行してるものにただ乗せるだけですしね。
そこんとこ、なんとか発想の転換がないものかと思ったりします。