曲の終わり方でフェードアウトというのがありますね。
これ、「(音楽などが)次第に消えていく」って意味で、
レコードに録音された楽曲の終わりによく使われます。
レターメンのレコードとか、他に終わり方ないんかってくらい、
フェードアウトが多用されてました。
で、これを生演奏でやるというのはおそらく至難の業だと思うんです。
マイクの音量を絞っていきつつ、スモークを焚いて演奏者を隠す?
クラシックでこんな終わり方はないんじゃないでしょうか。
デクレッシェンドはまた違う意味ですかね。
たしかピーター・ポール&マリーが、
I Dig Rock And Roll Music(ロック天国)
で、パッパ~♪ ってうたいながら、
マイクから遠ざかっていきませんでしたっけ?
レコードと同じフェードアウトをステージでもやるために。
だけど、あれはポーズ、見せかけの演出だった気がします。
朝日新聞のコラムで読んだんですけど、
よく似た英語の言い回しに、
フェードアウト(Fade Out)
フェーズアウト(Phase Out)
というのがあると書いてました。
前者は自然に起こりうるもの、
後者は意図してそうするもの、
という違いがあるようです。
たとえば日本のエネルギー基本計画では、
石炭発電を「フェードアウトする」と言っているのに対して、
イギリス、イタリア、ドイツはこれを段階的に廃止する、
「フェーズアウトする」と言っているそうで、
そこには石炭火力をやめる意思のあるなしが
表れているのだそうです。
そうして考えてみると、音楽なんかの場合も、
フェードアウトではなくて、フェーズアウトなんじゃないでしょうか。
意図して小さくしていって消えさせるわけですから。
で、この日記はやがてフェードアウトしていくはずです。
どちらかが書けなくなって自然と消えていくんです。
でも書いたものは「はてなブログ」がある限り残るのかな。
そうそう、「ロック天国」を検索してたら、
中村晃子もうったってた!
直訳っぽい歌詞ですね。
知りませんでした。