食事中にテレビをつけてたら
「プレバト!!」
という番組をやってました。
「使える芸能人は誰だ!?プレッシャーバトル!!」
を縮めたのが正式のタイトルになったそう。
いろんなジャンルで才能があるかどうかを、
専門家が査定するという内容です。
俳句のときは何度か見たことがあって、
先生の説明を聞くと、なるほどと感心したもんです。
こないだ見たのは油絵の回で、
何人かの芸能人が描いた油絵を、
油絵画家が批評して、
同じモチーフで専門家が描いたらどうなるか、
お手本を披露するというものでした。
たしかに、どの絵も先生の作品は、
おっ! といわせる力量、技術力がありました。
で、査定される芸能人の中に
歌手の加藤登紀子がいたんですねえ。
ぼくはこの人の歌唱力、すごいと思ってます。
まさに一流のアーティストです。
その加藤登紀子が描いた油絵がこれ。
すごくいい絵じゃありませんか。
なのに、先生の評価は「才能ナシ!」。
これで、キレたキレた。
番組のなかでもかなりご不満そうに見えました。
放送後も、ご本人はツイッターに上げておられます。
悔しさがにじみ出てますねえ。
そもそもが才能豊かで、頭脳明晰な方です。
いままで「才能ナシ!」なんて評価されたこと、
一度もなかったんじゃないでしょうか。
さぞや屈辱だったに違いありません。
ただ、構図とか技術とかで評価されようが、
こういうのはアートなんだからうまいヘタじゃなく、
好き嫌いでいいと思うんですよね。
ヘタでも心にぐっとくるなにかがあればいいというか。
歌だって同じで、加藤登紀子には
ハートがありますよね。
それを歌の技術だけで評価されるなら、
的外れってもんじゃないでしょうか。
そういえばカラオケの採点機能を使って優劣を競う
みたいなトーナメント形式の歌番組もありました。
だけど芸術って理屈じゃなく、
感性で味わうもんじゃないのかしら。
このバラの絵、ぼくは味があっていいと思います。
最近、偏差値の高い大学を出た芸能人が、
知識の量を競うクイズ番組が多いと思いません?
タレントの名前の横に、
どこそこの有名大学を出てることを
ブランド価値みたいにして打ち出すとかして。
大学名を出すことになんの意味があるのかしら。
日本のマスコミって、
学歴偏重の世の中にしていこう
っていう大方針でもあるんでしょうか。
まったく理解できない話です。