またまた映画「ボヘミアン・ラプソディ」ですけど、
冒頭、フレディがバンドメンバーと初めて会話する場面、
前歯が出ていることをからかわれます。
彼はすかさず、
「そのぶん口腔が広いから音が豊かになる」
みたいな切り返しをしました。
こんなふうに言い返せる人はいいですが、
口元をずっと気にしていて、
とうとう手術した女の子がいましたね。
手術前の写真を見ても、
どこがあかんの?
こんなかいらしい顔してて文句言うたらバチあたるで
と思いますが、どうしても気になるならしょうがないですね。
SNSでの心ない書き込みもあったようですし。
彼女が気にした口元を「ガミースマイル」というそうです。
gummy smile
ガミーというのはグミですね。
「ゴム状の」という意味で、なんで「ゴム状の笑い」なのか、
いまいちわかりません。
調べてみたら「ガム:歯茎の意」とあるので、
笑うと歯茎(はぐき)が見えるってことなんでしょう。
それもまた個性と思えばよいのですが、
人が「見た目」から自由になるのは難しいものです。
見た目で得をする人、見た目で損をする人、
いろいろあるのが世の中ってもんです。
しかし、見た目で苦しむ人がいていいわけありません。
ルッキズム(外見至上主義)といって、
見た目による就職差別、結婚差別が問題視されていますね。
昔、スチュワーデスと呼んでいた時代、
航空会社が容姿の優れた女性を選ぶのは当然でしたが、
いまのCAの時代は差別になるわけです。
というか、この容姿の「優れた」という言い方が
すでにNGなのかもしれません。
一方で、マスコミはいまも「美人過ぎる〇〇」とか「〇〇王子」とか、
見た目の評価に重きを置いた発信の仕方をします。
受け手側も、インスタばやりで、キレイ、カワイイをもてはやす
こうした風潮はますます広がっているのかも。
いつの世も本音と建前を使い分けるってことでしょうか。
母が生前、テレビの歌番組を見てよく言ってたもんです。
女の歌手って、なんでこんな美人ばっかりなんやろ
って。
歌の実力だけで売れるって、よっぽどなんですよねえ。
で、いくつかの歌手の顔が浮かぶんですけど、
その名前をここに書いたら、やっぱりヒンシュクを買いそうです。
「おてもやん」くらいならいいかな。
難しい時代ですなあ。