坂本花織の演技は素晴らしかったですね。
フリーの滑走で使われた曲は、
映画「ピアノ・レッスン」の主題曲でした。
この映画、40前後のときに見たと思います。
アカデミー賞の授賞式で、
各賞のノミネート作品として紹介され、
そのたんびにこの曲が流れたのを覚えています。
いくつも賞を取ったし、それだけいい映画だったと記憶しています。
原題は「The Piano」で、
それがまたふさわしいタイトルでした。
主人公の女性が海にピアノを捨てるシーンが印象的です。
長い間、自分を支えてくれた、心の友であり、砦ともいえるピアノと決別して、
ひとりの独立した人間として生きようとする女性を描いていました。
”ピアノ”って「弱い」って意味の音楽記号でした?
これから強く生きていく主人公にピアノは不要、
って意味のタイトルかなと思ったりしました。
映画も良かったけれど、主題曲も良くて、
早速サウンドトラック盤CDを買いました。
とてもシンプルなモチーフからドラマティックに展開していきますね。
このカバー演奏、ええなあ。
それで初めて知ったのがマイケル・ナイマンという作曲家です。
映画音楽をたくさん手がけていますが、
ぼくのお気に入りはトヨタ・クラウンのCM曲(1993年)で、
「Anohito No Waltz」です。
テレビで一瞬聴いただけで虜になって、
けれども探そうと思ったのはだいぶ後になってから。
おそらくインターネット環境が整ってからでしょう。
トヨタのホームページにもすでに載ってなくて、
探すのに苦労しました。
どういうヒントから見つけたのかもう覚えていません。
ようやくアマゾンでCDを見つけて買いました。
と知ったときはまた驚きました。
こんなレアな曲がいまではYouTubeで聴けるんですねえ。
いい時代になりました。
どうですか? いいでしょう。
ゆったりした象の歩みのよう。
マイケル・ナイマン象なんちって。
気持ちが荒れたとき、心を休ませたいときに聴くのにぴったりです。
ちなみに「ピアノ・レッスン」のサントラも、
「Anohito No Waltz」を収めたアルバムも、
気に入った曲はこの2つだけで、あとは大ハズレでした。
こういうこともありますわな~~