こないだ見た映画「SWITCH/素敵な彼女?」、
アマゾンプライムビデオで星4つくらいついてたんですけど、
いまいちでした。
監督・脚本はブレイク・エドワーズ。
ジュリー・アンドリュースの旦那さんやったですね。
「ティファニーで朝食を」が有名です。
ぼくは見たことないんですけど、
「ピンク・パンサー」シリーズの監督でもあります。
「SWITCH」の主演はエレン・バーキン。
名前も顔も知ってるし、きっとほかの作品も見てるんだろうけど、
あまり記憶に残ってない女優さんです。
お話しは、さんざん女を泣かせてきた男が、
結託した女たちに殺されて、あの世に行き、
このあと天国か地獄かっていうときに、
神様と悪魔の思いつきで、現世に送り返され、
自分の行いを反省するようにと、
女に生まれ変わらされてしまうという話です。
内容は紹介する必要もないほど他愛ないもの。
ただ音楽がオープニングとエンディングで流れる歌が、
「 Both Sides, Now」だったのが印象に残りました。
男と女の両面を生きるって意味で、この歌なんですかね。
「 Both Sides, Now」の邦題は「青春の光と影」。
きれいなタイトルですね。
昔は洋楽にセンスのいい邦題がついてました。
この歌はジョニ・ミッチェルの作詞作曲ですが、
ヒットしたのはジュディ・コリンズの歌でしたね。
その後もいろんな歌手に山ほどカバーされていますが、
ぼくはジョニ・ミッチェル本人が変則チューニングのギター1本で
うたうバージョンが好きです。
Joni Mitchell - Both Sides Now (Live, 1970)
うめなかでもこの曲をやろうとしましたが、
どうもうまくハモがつくれませんでした。
ところが、この映画で流れる歌ではちゃんとハモってるんです。
女声がメロディー、男声がハモです。
いったいだれがうたってるんだろうとクレジットを待っていたら、
ポール・ヤングとクラナドと出てきました。
ポール・ヤングは「Everytime You Go Away」
がヒットしましたね。
一方のクラナドはアイリッシュフォークのバンドだったような……
調べたら「あのエンヤを輩出したグループ」とありましたから、
この映画のなかの「 Both Sides, Now」は、
エンヤ+ポール・ヤングのデュエットだったんですね。
それで納得。
ポール・ヤングと「大物感」が釣り合ってない感じがしてたから。
このデュエットソング、ウィキペディアにも載っていないから、
CD化されていないのかもしれません。
残念ながら、ポール・ヤングのハモは想定内のつくりで、
美しすぎるメロディーを前に攻めあぐねてる感がありました。
世の中にはハモりにくい歌ってのがあるもんなんです。
それでもハモってるポールの健闘を称えたいと思います。