うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

ホームランドの話

ひとは生まれたから死ぬ。

って、だれの言葉でしたっけね。

なかなか真理をついてる言葉です。

ぼくも言いたい。

ドラマは始まったら終わる。

そう、終わるんですねえ。

 

実はここんとこ毎週火曜日が楽しみでねえ。

ホームランドというドラマが毎週月曜の深夜に

2話連続放送していて、火曜日はそれを見るんです。

 

ホームランド」、最高です。

ぼくがこれまでに見た海外ドラマのなかのナンバーワン。

「ER」よりも「グッドワイフ」「シールド」よりも。

スタートレックヴォイジャー」「ダウントンアビー」といっしょくらい、

ゲーム・オブ・スローンズ」に匹敵するかなあ。

毎回ワクワクするし、心臓が圧し潰されそうなくらいサスペンスがあります。

 

ホームランドって本土のことですよね。

9.11のテロ以来、アメリカ人は本土攻撃を極度に警戒するようになり、

対テロ活動に大きな関心を抱いていることが、

番組づくりの背景にあるのでしょう。

対テロユニットCTUが活躍する「24」なんかはその典型ですが、

ホームランド」はもっとリアル、もっと深い。

 

主人公はCIA作戦担当官のキャリーという金髪の女性。

というと美人を想像するかもしれないけれど、いわゆる美人じゃない。

とても有能なんだけれども双極性障害をもつ、

社会性に少し問題のある人物として描かれています。

そういう「弱点」を抱えた女性が、謀略のプロ中のプロを相手に

捨て身でぶつかっていく姿は悲壮感漂うものがあります。

 

見えない敵は、それと戦う人間の精神をむしばんでいきます。

それがテロとの戦いの恐ろしさなのでしょう。

敵はアルカイダであったり、同盟国の情報機関であったり、

同じアメリカの捜査機関であったり、CIA内部のだれかだったり。

条件次第で敵は敵とは限らなくなる。

キャリーは単なる愛国心や正義感、組織への忠誠心から戦うばかりでもなさそう。

ときには精神がガタガタになりつつ、

憑かれたように敵に向かって反応する、

このキャラクターの造形に、ドラマの中軸があるといっていいでしょう。

 

ま、あらすじを書いていないから見てない人にはなんのこっちゃの話ですよね。

あらすじってネットに出てるからいいでしょう。

とにかく、いま見ている「シーズン6」はあと2話となりました。

名残を惜しみつつ毎日ちびちびと見ていきます。