狭い我が家に椅子が何脚あるかな?
と数えてみると12脚
ダイニングの椅子が傷んできて、張り替えることに
なりました。
家を建て替えたときに買ったテーブルと椅子
家具の問屋さんに行って、倉庫で選びました。
家を建て替えると家具も新しくするなんて、贅沢は出来ませんが
それまでは、畳に座ってお膳でご飯を食べていたんでね。
修理先をさがしていたら、近くにいい所があるよと
友人が教えてくれて、西国街道にある小さな家具工房を訪ねました。
大将はとっても感じがよくってね
「25年前やったら、まだ家具が売れたころやから
しっかり作ってはるんで張り替えはった方がよろしいわ。
色は似たようなんにせんと、違た色にしはった方が新鮮で気持ちが
よろしおす」との助言で即、お願いすることにしました。
4脚。お姑さんが来はった時にと一緒に買ってあった肘のついた椅子は
ほとんどつかってなかったのでそのままにすることにしました。
その日のうちに、昔なら見習いと言うたら
ええんでしょうか、可愛いお兄ちゃんが椅子をとりにきてくれました。
その時ついでにね、大型ごみに拾った椅子をみてもらいました。
華奢で座るのが怖かったんですが、旦那が洗って
欠けたところに砥の粉塗って、ニスをかけて大事にしてたんです。
ただ、置いてあるだけなんですけどね。
4歳の孫がお盆にくるので、その子の椅子にしてやろうかなと
おもったんです。
お兄ちゃんは丁寧に椅子を点検。
ひっくり返しいろんな方向に力をかけて、
「座ってもいいですか」
あらら、自分達も座ったことないのにと思いながら
「いいですよ」と返事。
そっと座ったお兄ちゃんは
「大丈夫です。少しゆらいでますが、4歳の女の子なら大丈夫」
「不具合が出たら持ってきてください。直します」
と言ってくれてね。
若い職人さん、気持ちが良かったです。
椅子が好きなんですよね。きっと。