うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

手拍子の話

こないだ食事中にテレビを見てるとき、

長渕剛の半生を振り返る番組があって、

そのなかで音楽番組『ザ・ベストテン』の映像が使われました。

うたい始めると手拍子をされたので、途中で演奏をやめて、

「これは失恋の歌なんで、手拍子は勘弁願いたい」

と聴衆をたしなめる場面。1980年のことのようです。

 

YouTubeにありました。

www.youtube.com

そうそう、これはリアルタイムで見たと思い出しました。

 

ウィキペディアによると、

本人も出演する「HOT JAM'80」の会場(静岡の日本平)からの中継で出演し、

集まっていた他の出演歌手が演奏に合わせて手拍子を始めたとたん、

長渕は演奏を途中でやめ

とありました。

 

たしかに失恋の歌に手拍子は合わないから

変なお客さんだなと思ったんですけど、

まさか歌手たちがしてたとは。

景気づけのつもりなのか、他人の歌はどうでもよかったのか。

 

手拍子ってするほうもされるほうも難しいですね。

ぼくら素人バンドでもそう思います。

テンポのいい曲だとお客さんもうれしくて

自然に手拍子が出るのでしょうけど、

途中で疲れてきはるんですね。

2番あたりから手拍子を始めたことを後悔する表情になって、

まだ歌が続くと、

え? 3番もあるの? 

みたいな、残念な表情になってきます。

そうすると手拍子されるほうも申し訳なく思うわけで。

歌の途中でも勇気ある撤退をしてください

と事前に言っておけばよかったって、いつも思うんです。

 

手拍子のリズムがバラバラってのもうたいにくいです。

ぼくらみたいにリズムセクションがないバンドは、

お客さんのグダグダなリズムに引きずられそうになります。

うめなかの場合、リズミカルな曲は

たいがいアフタービートですけど、

これを前打ちされると、やっぱりギクシャクして、

つんのめりそうになります。

 

なので

手拍子はないほうがいい?

いやいや、手拍子はお客さんの共感であり応援なので、

あるとうれしい場合もある。

どっちやねん!