今日は1月15日。
昔だったら成人の日ですよね。
昔だったらああだったこうだったと考えるのは、
年寄りの回顧癖のようでいやだけど、
まあ、考えてしまうものはしょうがない。
数日前、親戚に不幸があり、お通夜、告別式と、
2日続けて参列してきました。
この年齢になるとやっぱり多いです。
昨日、斎場に向かう車中、カーオーディオから流れてきたのは、
Nulbarich(ナルバリッチ)の「NEW ERA」。
最近、SDカードに入れた曲で、ゴキゲンだけど、
でも、なんだかファンキー過ぎてお葬式に向かうには気分じゃないと、
ホールでは、式が始まるまでBGMが流れています。
お通夜は安室奈美恵の「CAN YOU CELEBRATE?」、
告別式はサザンオールスターズの「TSUNAMI」でした。
どちらもピアノソロで、なんともハイカラな、ポップな選曲に思えて。
けれども、暗すぎず明るすぎず、なかなか落ち着きます。
昔だったら、こういうとき、どんな曲が流れてたんやろ
と記憶をたどりますが、思いつきません。
若いころはBGMを聴く余裕などなく、
この年になって、いろいろ考えられる頭に
なってきてるってことなんでしょう。
最後に故人と30年以上交際があったという
住職さんがお話しされました。
故人は歌が上手で、低音の魅力といいますか、
私らの年代だとわかると思いますが、
フランク永井みたいで、歌のうまい故人がうらやましかったです。
といった個人的な思い出にふれるエピソードで、
ときに感極まって声を詰まらせての、心温まるお話でした。
フランク永井、そうそう懐かしいです。
出棺のとき、霊柩車がブワ~~~ンという、
あの一声を放つかと、少し身構えていましたが、予想は外れました。
車はなんの音もたてず、お山へと静かに左折していきました。