うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

不観桜祭コンサート1

昨日は、京都府庁旧本館で毎年恒例、

観桜祭コンサートでした。

でも実際は桜が観られない不観桜祭でした。

 

朝10時半開演とは聞いていたのですが、

なぜかパンフレットには10時開演となっていたようで、

そこで、さすがクリさんですねえ、

10時前から来て開演を待っておられるお客さんのために、

予定より早く、10時過ぎからオンステージ!

オートハープインストゥルメンタルで、

アメージンググレース

アニーローリー

を「BGM代わりに」と演奏されました。

 

客席から「それ、なんて楽器ですか?」と質問が飛び、

オートハープの仕組みや、メリット(ギターに比べて指が痛くないとか)、

オートハープが商品名で、それをつくっていた会社はとっくに倒産したとか、

トリビアルなウンチクをいくつも話してくださいました。

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クリさんがオートハープを演奏しはる姿、

いつもビルマの竪琴を思い出すんですよねえ。

なんか手を合わせたくなります。

 

で、10時半に主宰者の小川さんが登場、

今回で「フォーク&カントリーミュージックコンサート」

12年目になったことなど話されました。

(もしかして12回目?)

 

そして改めてトップバッター、クリさんのライブです。

眠れぬ水夫

きりなしうた(谷川俊太郎

あの川で君に

「きりなしうた」は、クリさんが独自にカントリーの曲に

はめはったんですね。

ほかの2曲もクリさん作詞というので、

クリさんワールド全開です。

いつものクスッと笑えるオリジナルは封印だったんですけど。

 

そして今年はなんと、プロのミュージシャン、

ヤギタコさんが出演されました。

予定されていたジェントルブリーズさんが出られなくなって、

たまたま関西におられたヤギタコさんに、

クリさんが声をかけられて、

急きょ出演の運びとなったものです。

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いつもながら珍しい楽器が並びます。

マウンテンダルシマー

ウッドバンジョー

初めて見て聴いたお客さんも多かったことでしょう。

ダルシという言葉はドルチェと同じ語源で、

「甘美な」って意味で、妙なる音色の楽器ということ、

フィドルは「インチキ」って意味、

などの解説がありました。

 

1曲目、クークーバード」に続いて

「天使が空から降りてくる」という内容(タイトル?)の歌で、

これにはクリさんも参加されて、3声コーラスになりました。

 

続いて黒人霊歌「スウィング・ロウ・スウィート・チャリオット」

前奏はオートハープによる「アメージンググレース」でした。

1曲ずつ、歌の背景などを丁寧に解説されてから演奏されるのが

ヤギタコさんスタイルですね。

勉強になります。

 

3曲目はタイトルが聞き取れませんでしたが、

センターイズレール?

アイリッシュダンスのためにつくられた曲、

4曲目はブルーグラスの名曲「さよならが言えない」

モダンでフォーキーなアレンジで。

メジャーセブンのコードも使わはるんやと意外でした。

 

そしてヤギタコクリ再開です。

「ユニオンメード」という歌、

組合活動してる女性はとっても素敵だと持ちあげる、

ウッディ・ガスリー作のナンパソングなんだそうです。

ギター・バンジョーオートハープで3声ハモ。

 

「オールドブラックチューチュー」

鉄道の主役がディーゼル機関車に交代してしまって、

かつての蒸気機関車を懐かしむ歌。

汽車汽車シュポシュポのシュポシュポにあたる英語がチューチューだとか。

なのでチューチュートレインっていうんですね。

 

そして1930年頃にヒットしたという「When I'm Home」

高田渡さんが「生活の柄」というタイトルでうたってます”と

タコさんが明かしたら、「それは言っちゃだめ」と

クリさんに叱られてはりました。

ここにも書いたらあかんかったかかしら。

 

さて、ここまで書いて、ちょっとお腹いっぱいになってきました。

実際、会場でも最初のクリ+ヤギタコ+ヤギタコクリで、

ちゃんとした音楽会を一通り堪能した気分になってました。

やっぱりプロはすごいなあと感心した1時間半でした。

 

このあと、やんちゃバンド、琉歌、ザフォークシンガーズ、

うめはらなかせ、オールドタイムランブラーズと続きます。

それはまた次に。