うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

アイ・イン・ザ・コンサート

「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」

という映画を見ました。


『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』予告編

ケニアの首都ナイロビに潜伏するテロリストを

英米ケニアが合同で、無人機を使って探し出し、

攻撃するまでを描いた現代戦争映画です。

「世界一安全な戦場」という副題は、

攻撃する側は遠く離れた安全な場所からドローンを操作するだけで、

自分たちはなんら危険を冒す必要がないって意味ですね。

 

驚いたのはカブトムシ型の小さなドローンで、

テロリストのアジトに侵入して、

屋内にいるテロリストの顔を顔認証システムで特定するところ。

こんなことまでできるのかとびっくりします。

 

アジトの中には自爆テロを準備中の大物テロリストが複数いて、

彼らをこのまま放置しておくと大勢の市民が殺されてしまいます。

一方で、アジトのすぐそばの路上で小さな女の子がパンを売っています。

もしも攻撃すれば巻き添え被害(コラテラルダメージ)を与えてしまう。

ここで英米の軍、政府は深刻なジレンマに悩まされるというわけです。

 

この顔認証システムというのはテロリストの判別だけでなく、

日本のスーパーでも万引き犯の特定に使われているそうですね。

コンサートの入場も、まさに”顔パス”でいけるとか。

そしてお隣のAI大国の中国では、このシステムを使って、

コンサートに来る逃亡犯を次々と捕まえることに成功してるそうです。

香港の大スター、ジャッキー・チュン(チェンじゃない)が

中国全土でツアーしていて、そのコンサート会場の監視カメラで

逃亡犯は発見されたのです。

 

朝日新聞の記事には、

中国には街頭や公共施設、個人のマンションなどあらゆる場所に

約1億7千万台の監視カメラが設置され、

その多くはAIを搭載した顔認証システムと連動。

こうした監視網は「天網(悪事を逃さないよう天が張り巡らせた網)」

と呼ばれ、個人の監視や特定がより容易になっている。

とあります。

 

恐ろしいですねえ。

人間が見つけたんじゃなく、顔認証システムが見つけたわけです。

当然、逃亡犯たちも用心はしていたでしょうが、

危ないとわかっていたが、どうしてもコンサートが見たかった

といってるそうです。

危ない橋を渡ってでも来てくれたファンに、

ジャッキーはどんな感慨があるのでしょうね。