うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

非公開の謎

ニュースを見ていてよくわからないなあと最近思ったのが、

警視庁が保有する50年前のビートルズ来日動画

情報公開訴訟 2審も敗訴

というもの。

 

非公開にするその理由が、

個人に関する情報で、特定の個人を識別することができるものであるため

これって、どう考えても意味がわかりません。

50年前の個人の顔が特定できたとて、

なんの害があるんでしょう。

仮にあるとしたら、公開時点で被害者がプライバシー侵害で

訴えればいいことじゃないんでしょうか。

 

天皇陛下が地方に行幸されて市民が出迎えるニュースフィルムとか

いっぱいあるのに、あれは大丈夫なんでしょうか。

そちらがよくてこちらがだめな理由はなんでしょう。

50年前のビートルズ映像が見られるということにも

高い公益性があると思います。

 

新聞では非公開の理由はそれしか載っていませんでしたが、

開示を求めていたNPO法人 情報公開市民センターのサイトには

もう一つの理由が掲載されていました。

警備実施に係る情報であり、公にすることにより、

警備手法等が明らかとなるなど、

犯罪の予防、鎮圧又は捜査その他の公共の安全と秩序の維持に

支障を及ぼすおそれがあると認められるため

 

これが本当の理由じゃないかしら。

だとしても、もう50年も前の映像です。

警察の警備手法も変わってるでしょうし、

逆に50年間進化してないというのも怠慢な気がします。

 

とはいえ、二度にわたる司法の判断が「非公開」なのです。

いったいなにが映っていて、なぜ公開できないのか、

裁判そのものは公開されているわけで、

なぜこの判断なのだとマスコミが食いさがらないのが、

すんごい謎です。

こういうときこそ文春、新潮に頑張ってもらいたいなあ。