うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

忘れ形見

昨日に引き続き、追悼ライブのこと。

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箕岡さんと清水さんをしのぶ会でした。

 

おふたりに共通していたのはオシャレ心です。

箕岡さんはいつも散髪に行きたてみたいに

きれいに頭を刈り上げてはりました。

箕岡さんといえばスキっと刈り上げたうなじを思い出します。

着たはるもんもオシャレで、夏になると短パンをはいて、

またそれがよう似合うたはりました。

演奏された息子さんおふたり(ミノン)、

お父さんのオシャレ心をしっかり引き継いではりましたね。

 

モリコバのコバさんこと清水さんも、

オシャレなロカビリー青年の面影がありました。

リーゼントにしはったら似合いそうでした。

前に「そのジャンパーいいですね、どこで買わはりますのん?」

と聞いたら、「寺町の、若い人がよう行く店で」

とうれしそうに答えてくれはりました。

「高ないしええんですわ」とつけ加えるところに

気さくな人柄が表れています。

 

追悼ライブの主宰者で、箕岡さんと長年活動してこられた

オールドタイムランブラーズの小川さん、尾中さん。

ふたりはチョッキ姿なんですね。

これってユニフォーム? 

って思うくらい、いつもお揃いの姿で。

そしたら尾中さん、

チョッキ持ってくるの忘れたし、青山で買うてきたわ

ですって!

そこまでライブで着るものにこだわっておられるとは思いませんでした。

 

人前で演奏するということは、

服装も含めて自分を表現することなんですね。

そのことを当たり前にやってられた箕岡さんと清水さんでした。

 

ぼくらは遅れて会場のカフェ・ド・ゴスペルに入ったんですが、

ライブは午後3時からでした。

飲み放題で上加減に出来上がったお仲間がいるのを、

呑み助の箕岡さんはあの世で一杯やりながら

満足そうに眺めてられたことでしょう。

 

満員だった会場からだんだん人が抜けていって、

演奏者の背景を照らす午後の光が弱まっていくなか、

ゆっくりと、けれども賑やかに、

改めておふたりをお見送りできた気がしました。