うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

ミュージシャン野口五郎

このところ野口五郎が出ているテレビ番組を立て続けに見ました。

ひとつはBS朝日の番組で、

「お宝レコード発掘の旅 あなたの思い出の曲かけさせてください 」

野口五郎が語る沢田研二の思い出、

沢田さんはストイックで自分に厳しい人でした。

マネージャーにはもっと厳しい人でした。

って言い方、おもしろいなあ。

あと、

 「危険な二人」のギターのチョーキングは上から下に下ろす

が正解なんだそうで、なるほどと思いました。

小1からギターを弾いていて、

寺内タケシの「運命」はテレビで見てコピーした

て、どんだけ天才少年やねんって思いましたね。

 

20代の頃、仲の良かったN君が、

フュージョンギターのラリー・カールトン

リー・リトナーをぼくに教えてくれるなかで、

ギタリストとしての野口五郎のすごさを熱心に語ってくれて、

デイブ・グルーシンのプロデュースでアルバムをつくった!

というようなことを言うてたような……

 

もうひとつの番組はおなじみサワコの朝

物心ついたときから覚えていたという「リンゴ追分」を

いろんなアレンジでうたってきたそうで、

番組のなかでも実際、三拍子にしてうたってみせました。

美空ひばりがこの曲をうたう途中、ポーズがいくつも入るのに

指揮者を見ずにうたっていて、

しかもすべて呼吸が合うのはまるで奇跡という指摘。

そんなこと考えて歌を聴いたことがなかったので、ほほーっと思いました。

 

野口五郎のヒット曲「私鉄沿線」の作曲は実の兄

だというのはこの番組で初めて知りました。

あとコントの「間」は休符で覚えたというエピソードも新鮮でしたね。

8分休符でこけるときはふくらはぎに足をひっかける

そうすると大きくこけることができる

これがウンパッ。

16分休符だとくるぶし(にひっかけて小さくけつまずく)

という解説はミュージシャンとしての面目躍如。

そのコメントを一瞬で理解して、

16分休符のこけ方をトトンと表現した阿川佐和子もさすがでした。

 

野口五郎のこういうギャグのセンスや、

もちろんギター弾きとしての技術を高く評価するぼくですが、

あのうたい方だけはちょっと苦手です。

おそらくぼくなんかにはわからない、

たとえば、ここのこぶしはこういうリズムで回して、

なんて音楽的こだわりで満たされてるだろうとは

想像するのですけれど。