大河は毎年見ています。
それどころか昔やってた再放送も録画して見ていて、
これぞ大河というお勧めがいまもBSで放映してる「風林火山」です。
原作・井上靖。
脚本・大森寿美男。
音楽・千住明。
主演・内野聖陽。全50話。
いやもう、これ、脚本、キャスト、演出、美術、
すべてが素晴らしいです。
武将たちの戦略の駆け引き、城攻めなど、
戦国もの定番の見どころもありますが、
凛とした美しさで、ああ、なんと上手なタイミングで
大粒の涙をこぼすものよと毎回感心します。
これと並行して去年は「おんな城主 直虎」を見たのですが、
当初、直虎の子役時代は良かったものの、
柴咲コウが主役に登場してからはドラマのテンポがなぜか
ぐんと落ちて、話の内容もリアリズムがなく、
女城主がやたら下手を打つ場面ばかりが強調されて、
うめはら史上初めて、大河見るのや~めた状態となりました。
でも、後半、気を取り直して再び見始めたら、
なんと中心人物が入れ替わり、
虎松(井伊万千代)の出世物語に入ってきた頃から
俄然面白くなってきました。
それでもなんででしょう、柴咲コウ中心の回になると
またもや勢いが一気になくなります。
ちょっとベタベタした感じのホームドラマみたいに。
田舎の井伊の谷ではなにもドラマチックなことが起こらず、
人々の平凡な日常になるからでしょうか。
直虎が井伊家の当主らしく「うむ」という返事をするのが
最後までむりむり感があって慣れませんでした。
「直虎」でよかったのは、桶狭間の戦い以降の今川氏が描かれていることで、
これは大河では初めてのことではないかと思います。
で、もうひとつ「武田信玄」も同時に録画していたのを見ているのです。
1988年に放映されました。
「今宵はここまでに致しとうござりまする」というセリフで毎回、
物語が締めくくられるのが話題になって、
この年の流行語大賞に選ばれました。
脚本家は田向正健って人で、実はセリフに難があります。
ほとんどの場合、助詞を省くのです。
この時代の人がそういう話し方だったかどうかは知りませんが、
漢文を下し読みするみたいな感覚で、とても不自然です。
以上、3つともが、数十年前後するものの
ほぼ同時期の戦国時代を描いていて、
登場人物も重なるので興味深く見ていました。
録画がたくさん残っていて、これからも見続けます。
で、こないだ「西郷どん」が始まったので、ああ、忙しい。
大河を前に身は一つって意味、わかっていただけたでしょうか。
今朝はここまでに致しとうござりまする~~