うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

スローンズ一杯の幸せ

ゲーム・オブ・スローンズ」をいま見てるんです。

”Game of Thrones”、直訳すれば玉座のゲーム?

 

架空の王国を舞台に、一つの玉座をめぐり複数の名家が繰り広げる

壮絶な覇権争いを壮大なスケールで描き、

世界を釘付けにしているHBOのスペクタクル巨編

一話につき製作費約1000万ドルと言われるほどの壮大なスケールで、

原作ジョージ・R・R・マーティンのベストセラー小説

氷と炎の歌」の世界観を見事に映像化。

 

と、ワーナー・ブラザーズのHPにあります。

HBOというのは米国のケーブル局の名前のようです。

 

最新の第7章が今年12月に公開されるのですが、

ぼくは第1章からレンタルで借りていて、やっと第6章まできました。

各章が順次発表され、新作・準新作を経て旧作料金になるのを

一日千秋の思いで待つわけです。

ちなみに1章がディスク5枚に入っていて、10話構成(1話1時間ほど)

 

これが届くと、もうほかのことはなにもできません。

といっても一気に見るのも惜しくて、仕事を終えたあと、

琥珀色のブランデーをちびちび愉しむように

(そんなんしたことないけど)

数10分ずつとか見るのです。

ああ、この幸せ。

 

昨夜は第6章の最終ディスクで、主人公(の一人)が因縁の宿敵の軍勢と、

一大会戦をくり広げ、城を奪い返すエピソードでした。

息をするのも忘れるほどのド迫力のシーンが連続して、

そのあと興奮して眠れませんでした。

阿鼻叫喚の戦場が見事に再現されて、

血しぶきが画面のこちらにも飛んできそうなくらい。

中世ヨーロッパの戦場とはかくあったかと思えます。

 

ここで描かれるのは武力闘争だけではなく、

政治、謀略、裏切り、憎悪、欲望、愛、友情、セックス、

人間社会のありとあらゆる要素を詰め込んで、

複雑な物語に仕立てています。

ロード・オブ・ザ・リング」も素晴らしい映画でしたが、

こちらは全裸・セックス・暴力シーンが平気で出てくる、

大人向けエンターテインメントです。

ドラゴンや魔法などファンタジーの要素はあっても、

それらは万能ではなく、リアリズムが貫かれていて、

慣れ親しんだ善良な登場人物が

一瞬にして消されてしまうことも珍しくありません。

勧善懲悪ではないのです。

 

それなのにどうしてこんなに惹かれてしまうのかといえば、

それは滋味あふれる物語の力なのでしょう。

人間は物語を体験するために生まれてきたのだと思いたくなるほど、

ここで語られる物語の質と量に圧倒されます。

 

また最初からもう一度見たいけれど、

もう二度と見たくない場面がいくつもあって、つらいところです。

だけと一旦見始めたらまたグイグイ惹きつけられるんでしょうねえ。

 

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