うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

この声をきみに

いまNHKで「この声をきみに」っていうドラマをやっています。

朗読教室が舞台なんです。 

www.nhk.or.jp

 

朗読教室ってのがあるんですねえ。

番組HPによると、

声を出して心を開放する癒しの場として再評価され、

若者にも密かなブーム

とあります。

 

音読と朗読の違いは、前者が声を出して読むこと、

後者は聞く相手がいて、その相手に向けて読むこと。

 

だから朗読は相手あってのもの、

独りよがりになってしまってはいけません、

だれかに伝えたいという気持ち、

喜んでほしいと願う気持ち、それが大切なんです。

 

と、ぼくの大好きな麻生久美子先生が語ります。

これって鼻歌と人に聴かせる歌の違いかもしれませんね。

 

ドラマには「群読」というスタイルが出てきます。

5~6人のグループで詩なり散文を朗読するもので、

文中の登場人物に分かれて読むというよりは、

フレーズごとに読み手が変わるというもの。

そういえば小学校の国語でこういうのやりましたよね。

自分の読む番をドキドキして待ってたもんです。

 

うめなかでもコーラスを組み立てるとき、

ここはユニゾンで、ここはハモって、ここはなかせさんソロ、

ここはうめはらソロ、というようにいろんなパターンを考えます。

二声しかないからパターンは限られますが、

それでも声をそろえたり、声を分けたりすることが、

新鮮な変化を生みます。

 

歌のなかで声が変わるというのは、

それはもう楽しいことなんです。

シューベルツの「風」では、

はしだのりひこソロ→複数ユニゾン→複数ハモ→

と変わりながら、ベースの井上ソロへとバトンタッチされるとき、

なんともいえない気持ちよさがありますよね。

そこは群読と同じ気持ちよさなんです。

そんなことを思いながらこのドラマを見ています。