うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

休符の意味

後藤正文というミュージシャン、

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカルの人が、

朝日新聞にコラムを書いています。

そのなかで村上春樹川上未映子の対談本を取り上げていて、

 

 優れたパーカッショニストは、一番大事な音を叩かない

 

という村上春樹の言葉を引用しています。

そのうえで、

 

 どうしても鳴っている音に注目してしまう。

 けれども、もちろん休符も音符なのであって、

 どこにどんな音が鳴るのかと同じくらい、

 どこでどんな音を鳴らさないかというのは、とても大事だ。

 鳴っている音を躍動させたり、滑らかにしたり、

 ときにはしんとさせたり、そんな効果や役割が休符にはある。

 

と語り、そこから敷衍して、

詩人の谷川俊太郎が沈黙について語った記事を

紹介しています。

 

 言葉は、言わないこと、書かないこと、

 黙っていることまで含んでいるのだ

 

そういえば、いつも練習のときに、

ここの頭ちょっと休んで、

とか言うてるんですよね。

なんでそこに休符があったほうがいいのか、

たぶん勘なんですけれど、

その役割をなんとなく感じてたんでしょうね。

 

うめなかも単独ライブを控えて、

けっこう練習が続いてるんですけど、

ちょっと休むのもまた意味があることなのかしら。

 

まあ、言わないでも伝わる仲じゃないことだけはたしかです。