セッションの時には、サイモンとガーファンクルの一人バンド?のプロント細川さんと舞妓さんと三人で、膝を突き合わせてのお話になったんです。
おっちゃんとおばちゃんは、舞妓さんにねちねちといけずされてへんとか、困ったことないとか聞くわけです。
「なんにもあらしません。みんなようしてくれはって、
楽しいにやらしてもろてます。」
とやっぱり、マニュアル通りのお答えです。
こちらは、ちょと苦労話を聞きたいんですけど、そうは問屋がおろしません。人間関係の苦労のお話は当然御法度やろし、このかいらしい「梅ちえ」ちゃんには、ないかもね。
でも一番困ったのは「京都の暑さ」やったんですって。
そらもう体験したことのない暑さだったそうです。
あんな着物きてたら一重と言うてもそら暑いわねえ。
「お襦袢もこんな一重ですけど、それでも暑うてねえ。」
とお襦袢のお袖を見せながらぼやいてはりました。
ユニクロにでも汗をかいてもひんやりの涼しいお襦袢を開発してもろたら
ええのになんて話してたんですけど、これも何べんも話題になったやろなあとちょっと気の毒に。
「舞妓は胸の高いところで帯を結ぶので、お顔には汗をかかへんのどす。」と梅ちえちゃん。
京都人おばさんは、汗のイントネーションが違うとイケズな事を思うのです。
お里帰りはお正月だけ、有給をとって神奈川へ帰省の梅ちえちゃん。
新幹線、静岡あたりで、京都弁から関東弁にチェンジするそうです。