うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

行った見た聴いた! PP&Mフェスタ in 京都

第2回PP&Mフェスタ in京都、見てきました。

場所は京都の繁華街にあるライブハウス「都雅都雅」です。

タイトルの通り、PP&Mコピーバンドばかりが集まる演奏会です。

主催者発表では100人以上の来場者ということで、

まさにぎゅうぎゅう詰めな感じ。

去年の会場は「モダンタイムス」だったそうです。

午後2時開演。

司会は京都実行委員会バンドB.B&Mのメンバーがしっかり務めます。

2時からは持ち込みの飲み物を飲んではだめだそうで、

お店もしっかりしてはります。

以下、登場順に見て聴いた感じを実況報告いたします――

個人名は出さずにピーターさん、ポールさん、マリーさんなどと表記しています。

(曲名など勘違いがあるかもしれません。ミスがあってもご容赦のほどを)

 

タノメイツ

実は以前にお目にかかっていた(ぼくはさっぱり忘れてたのですが)

名古屋のてつさんのバンドでした。

ヤフー掲示板「PP&Mはどこへ行った」の

名古屋オフ会でごいっしょしてたみたいです。

このバンド、3年半前に結成されたそうです。

ベースのメンバーは不在なので、

Anemoiのベースマンにお願いされてるとか。

「500 MILES / 500マイルも離れて」

やっぱり定番の曲からスタートするのがフェスタっぽくていいですね。

いきなりコアなファンしか知らない曲で始まったのでは盛り上がりません。

みなさん緊張されてる様子です。男性は全員帽子をかぶっておられます。

続けて、

「WELL, WELL, WELL / ウェル・ウェル・ウェル」

「THE GOOD TIMES WE HAD / グッド・タイムス」

「HURRY SUNDOWN / ハリー・サンダウン」

マリーさん、とってもかいらしい方でした。

なんでも高級老人ホームにお勤めで、お年寄りを転がすのが大変お上手だとか。

メンバーの男性陣も上手に転がされて、演奏は無事終了いたしました。

 

村の合唱団

「PACK UP YOUR SORROWS / 悲しみをわが手に」から始まりました。

なんと結成35年! 年に2~3回のライブに出演されているとか。

それなのに練習は月2~3回のペースって、けっこう仲がよろしいんですねえ。

残念ながらベースマンの方は海外出張で欠席というので、お助けベースマンで。

こういうときに融通がきくのがフェスタのいいところですね。

「LEAVING ON A JET PLANE / 悲しみのジェット・プレーン」

「Somagwaza/Hey Motsuwara」

ニッチな曲だったのでタイトルが思い出せまんでしたが、

まんでらさんにお教えいただきました。

「Power / パワー」

浜松市は日照時間が日本一長いというお話でした。

 

ダッシュセカンド

京都の3人組。おなじみミルキーさんがマリーの変則PP&Mバンドです。

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なんせギター1本。うたうベースマンはポールとディックを兼ねています。

「BECAUSE ALL MEN ARE BROTHERS / すべてが兄弟」

3人とは思えない、ものすごい迫力! そのままマッシュアップして、

「WASN'T THAT A TIME / ワズント・ザット・ア・タイム」へと流れます。

いい構成です。

前回は「MCが面白い」というだけの評価に終わった

というミルキーさんの嘆き節が入り、

「おかげで父の17回忌が終わりました」でまた笑いをとっておられました。

部外者にはチンプンカンプンですね。

「THE FIRST TIME EVER I SAW YOUR FACE / 愛は面影の中に」

「BLOWIN' IN THE WIND / 風に吹かれて」

「MORNING TRAIN / モーニング・トレイン」

最後の曲、このリズム、刻むの難しいですよねえ。

聴きごたえたっぷりでした。

 

カボションズ

大学の同級生だそうですが、結成は2011年と最近のこと。

バンド名は宝石用語? 東京から来られました。

男性3人の頭が全員ポールさん状態でとっても親しみを感じました。

THE TIMES THEY ARE A CHANGIN' / 時代は変る」

「Mon Vrai Destin / 鐘の音にみちびかれて」

「I'd rather be in love」マリーさんソロです。ええ歌ですねえ。

「EARLY MORNIN' RAIN / 朝の雨」

 

CHERRY LANE

全国津々浦々で演奏活動をされて、それを「PPM普及活動」と呼んでおられます。

いまのうちに有望な中高生を見つけてバンドを結成させる

「ユースPPMバンド」構想を語っておられました。素晴らしいです。

この10月に東京でフェスタがあって、その実行委員を務めておられるどうです。

「GONE THE RAINBOW / 虹と共に消えた恋」

「IF I WERE FREE / イフ・アイ・ワー・フリー」

「TINY SPARROW / ちっちゃな雀」

「Greenland Whale Fisheries / グリーンランドの鯨捕り」

 

Piece of Forest

あらら、なんと横田先生がウクレレベースで入っておられました。

2016年から活動開始とのこと。

関西にこんな“できる”PPMバンドができて、めでたい限りです。

「500 MILES / 500マイルも離れて」

「THREE RAVENS / 三羽の鳥」

「HURRY SUNDOWN / ハリー・サンダウン」

ピーターとマリーさんの途中のハモ、良かったですねえ。

「JESUS MET THE WOMAN / 井戸端の女」

 

Anemoi

名古屋から来られました。

学生時代にバンドを組んでおられて2009年に活動を再開されたとか。

よくあるパターンですね。

でも、去年はMFQの前座を務めたという実力派です。

「LEATHERWING BAT / レザーウィング・バット」

これって、あんな複雑なギターを弾きながらうたうんですねえ。感心しました。

「BETTY & DUPREE / ベティとデュプリー」

「THE FIRST TIME EVER I SAW YOUR FACE / 愛は面影の中に」

「SAN FRANCISCO BAY BLUES / サンフランシスコ湾ブルース」

 

角野卓造さんコメント

若い頃からのPPMファンという俳優の角野卓造さんが

ずっと前のほうで聴いておられて、

途中、司会者に求められて、ご挨拶されました。

京阪神エルマガジン社の「Meets」にページを持っておられるのだそうです。

「娘の春菜がお世話になりました」とかってCMネタで笑いを取ってから、

5分ほど語られました。

90年に中野サンプラザでPPMを立ち見で聴いた思い出や、

ファンクラブに入ったけれど会費滞納で除籍になったエピソードとか。

大阪育ちで、京都へは今出川寺町にあるマツモト模型によく来ていたそうです。

当時はジオラマじゃなくレイアウトと呼んだそうで、へ~っ!でした。

 

スパロウズ

フェスタ再開です。1968年結成で、

バンド名は「TINY SPARROW」からとったもの。

2001年再結成で、現在レパートリーは80曲以上。

すごいですねえ。

昨日も大阪でライブがあり、75人もお客さんが来られてがっぽり稼いだそうです。

それもまたすごい!

遠距離バンド(埼玉3人、大阪1人)で、やはりベースマンは来られなくて、

別の方(今日で4バンド目)がベースマンを務めておられます。

ベースマンはおらんでもPPMはできるんやでムード

が感じられたフェスタでしたねえ。

1曲目は「WHEN THE SHIP COMES IN / ホエン・ザ・シップ・カムズ・イン」

「All Mixed Up / オール・ミックスト・アップ」

(もしかすると違うかも。ピート・シーガーの歌だったかしら)

「DON'T LAUGH AT ME / ドント・ラフ・アット・ミー」

マリーさんの語りが入るのが特徴でした。

「GARDEN SONG / ガーデンソング」

フェスタに昔ピーターさんがゲストで来られたそうで、

この曲を演奏したときは、ピーターさんはだれかと話してばっかりだったんですって。でも終わったら立ち上がって拍手したピーター。

心の中で「聴いてないのに」とツッコミを入れたそうです。

しかし、どの曲も見事な歌ですねえ。

とくにポールさんがうまいバンドは芯が通るなと改めて感じました。

 

Reunion

東京から朝9時ののぞみで入洛されました。

マリーさんのご主人も来られて京都に2泊されるそう。

ベースマンの方が150曲以上ものベース譜をつくられたそうです。

ほしい人はB.B&Mまで(?)。

「The Fox / フォックス」動物の鳴き声、みなさんお上手。

「75 Septembers」この曲、初めて聴きました。

地味ながら、いい歌ですねえ。

「Jesus Is on the Wire / ジーザス・イズ・オン・ザ・ワイヤ」

PPMが最後に録音したアルバムに入っているそうです。

曲の背景をマリーさんが語られてから演奏を始められました。

それまでけっこう後ろのほうで話し声が騒がしくて、

正直、フェスタっていっても、

この程度のオーディエンスなのかなと残念な思いでいました。

だけど、この曲のときには、というかReunionの演奏時は

客席が静まっていました。

ウッドベースのボウ弾きも良かったです。

「Light One Candle / ライト・ワン・キャンドル」

 

Commons

バンド名はPPMの3人が初めて出会ったコーヒーハウスの名前からとったそうです。

マリーさんの墓参りをされたほどの熱心なファンなんですね。

こちらのマリーさんは若いころミニスカート姿で人気者だったそうです。

ピーターさんとご夫婦(?)。

そのピーターさんは3か前に指じゃなく爪を折ったそうです。

2800円もしたマニキュアを塗ってたのにと嘆いておられました。

「THIS TRAIN / ディス・トレイン」

「THE GOOD TIMES WE HAD / グッド・タイムス」

京都でポールが日本語の語りをしたのを聞いたとおっしゃってました。

「MAN COME INTO EGYPT / エジプトに行く男」

最後までうたい切られたのはお見事!

「WELL, WELL, WELL / ウェル・ウェル・ウェル」

 

B.B&M

男性ふたりがキングストントリオが好きなのでPPMでもシャウト系なんですって。

「BETTY & DUPREE / ベティとデュプリー」

ギターリフはキーボードで代用という反則技が見事に決まりました。

もちろんエレキベース

マリーさんは軽やかに踊ります。

「Such Is Love / サッチ・イズ・ラブ」

「EL SALVADOR / エル・サルバドル」

「自己陶酔型」のピーターとポールが熱唱しました。

「Music Speaks Louder Than Words」

中学の英語教科書によってどのように和訳が違ってくるか

マリーさんが解説されました。

こんなMCは珍しいですね。感心しました。

 

以上で一部のバンド演奏が終了しました。

初めて聴いたバンドが多くて、ほんとに素晴らしい演奏、

その質の高さに驚きました。

二部はセッション会だったそうですが、

うめはらは一部だけで帰ってしまいました。

そうそう上七軒から舞妓の”梅ちえ”さんが来られて、

フェスタに京都らしい花を添えておられました。

 

みなさま、長丁場、お疲れ様でございました。